『おべんとうの時間』は永久保存したい
今週のお題「わたしの本棚」
全日空びいきの私は、移動中に機内誌の『翼の王国』をよく手に取る。その中で必ず目を通すのが『おべんとうの時間』のコラムだ。
コラムのページを開くと、少し緊張した面持ちで直立不動の姿勢のまま写真に写る、今回の取材の対象者が現れる。
更にページをめくると、お弁当を食べる姿と、お弁当にまつわる日常のインタビュー記事が目に入る。記事はまるでその場で話を聞いているような語り口調で書かれていて、取材を受けた人の人柄が伝わってくる。
- 作者: 阿部了(写真),阿部直美(文)
- 出版社/メーカー: 木楽舎
- 発売日: 2010/04/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 8人 クリック: 86回
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そんなコラムが好きで毎回欠かさず読むために翼の王国を購読してしまおうかと思ったほど。そんなとき、『おべんとうの時間』の単行本が出ていることを知った。
知ったその場でAmazonアプリを立ち上げ、そのとき出ていた三巻をすべて購入。今はパソコン用の机についている本棚にきれいに収まっている。
単行本にはそれならではの情報もあった。作者の阿部夫妻は、夫がカメラマンで、妻がインタビュアーだが、なんと生まれたばかりの娘さんも連れて取材に行っていたらしい。
それも、『翼の王国』に掲載される前の、知名度が決して高くない時に。ご本人も単行本の中で書かれているが、いきなりお弁当を持ってきている人はいませんか、なんて取材依頼が入ったらビックリしただろう。
しかし、そんな取材を快く受け入れた人々が単行本を飾っている。何にそんなに心を動かされるのかわからないが、心を動かされる。それが『おべんとうの時間』。
私の本棚の永久保存対象のタイトルだ。