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宇宙飛行士への憧れにつながった『星座と神話』シリーズ

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
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青春の一冊、と言うにはまだ少し幼い年頃かもしれない。小学生の時に図書館で何度も借りたのが『星座と神話』シリーズだった。

このブログを書くにあたって、まだあのシリーズが手に入るのか疑問に思ってAmazonで検索してみたが、それらしき本には画像がない。しかし、自分が小学校4,5年生の時にすでにややくたびれた状態になっていたことを考えると、おそらくこの4冊で間違いないと思う。

星座と神話 春の星空 (天文ブックス 1)

星座と神話 夏の星空 (天文ブックス 2)

星座と神話 秋の星空 (天文ブックス 3)

星座と神話 冬の星空 (天文ブックス 4)

これらの本が中古品とはいえまだ入手できる状態にあるというのが驚きだ。

 

最初に本を手に取ったきっかけは記憶が定かではないが、夏休みか何かで5冊以上の本を読むように、という具合の課題が出たからだったように思う。その一冊として『星座と神話』の恐らく夏の星空を図書館から借りたのだろう。

表紙がややくたびれた状態の本を手に取り、「ダイホンバン」を本のあったところに挿し込んだ。当時は「ダイホンバン」の言葉の意味が分からなかったのだが、今になってその存在を思い出すと、おそらく「代本板」という漢字が当たるべきなのだろう。木製で台形だったので、当時は「台本板」だと思っていた。

 

しかし、なぜ神話の本を選んだのか。おそらく当時流行っていたマンガ『聖闘士星矢(セイントセイヤ)』に影響を受けて、星座に興味を持ったように思う。いや、先に神話だったかもしれない。やはりよく覚えていない。

 

そのようなよく思い出せない動機で読み始めたシリーズだったが、自分の嗜好によく合っていた。夏の星座が面白かったので、結局課題となっていた読書数のうち4つが星座と神話で埋まることになった。

難点があったとすれば、『星座と神話』についての読書感想文を4つ書くことになり、内容が神話部分に始終したことか。当時あれを読んだ先生がギリシャ神話に興味がなかったとしたら、神々の固有名詞が出てくる作文にチンプンカンプンだったに違いない。

また、聖闘士星矢に影響を受けたことを前述したが、同マンガの主人公であるブロンズ聖闘士達の守護星座に関する記述はほとんどなく(ブロンズ聖闘士の守護星座はマンガの中でもマイナーな位置づけ)、少々落胆したように思う。

 

課題が終わった後も、季節が変わるたびにその季節に該当する本を借りていた。空を見上げた時に星が理解できることが楽しかったからだ。

もともと借り手の少ない本だったので、本の裏表紙に貼ってあった図書カード(その本の借主の履歴を書いたカード)に自分の名前ばかり並ぶことになった。

 

年頃だったこともあり、そうこうするうちに星への憧れが強くなり、宇宙飛行士になりたいと思うようになった。その憧れは強力で、大学の学科選びや就職試験の受験先にまで影響を及ぼすことになるが、その話はまたの機会にしよう。

ところどころ記憶が定かではないが、あのシリーズが自分の人生に大きな影響を与えたことは間違いない。青春の一冊とはかくも大きな一冊なるかな。